アシュタンガは誰でもできる。けど、、、
「アシュタンガヨガはどんな人でもできます」と、
パタビジョイス師から言い伝えられていて、実際、どんな方でも実践可能です。
(師曰く ”lagy=怠惰な人でなければ”)
実際、私にも、年齢問わず、7歳から74歳までの指導経験があります。
妊婦さんでも、出産予定1週間前まで、元気に練習されていました。
(もちろん、禁忌ポーズもあるので、それは個別指導しました)
でもね、やっぱり体質で ”向き・不向き” はあると思うのです。
長く続けるためには、これを受け入れるかどうかが問われます。
まずは、アシュタンガヨガをスタートした年齢、生まれ持った運動神経、
骨格、体質、これに加えて、私は『性格』も関係してくると思っています。
Be lucky it wasn't worse:不幸中の幸い
ちなみに私自身は、アシュタンガヨガには全く向いていない体質だと思っていまして、、、。
低血圧なので朝は起きられないし、動きも呼吸もスロー、
血液に異常があり(赤血球肥大症)、代謝が悪く末端まで神経が通っていません。
ストレートネック&バックなので、頚椎ケルニア持ちで、
足掛けポーズは、まるで拷問です。
さらに言うなら、こんな体で根性論アシュタンガを実践したため
肋骨を2本骨折し(今シーズン多分3本目?)、半月板損傷の古傷を抱えています。
ついでに、2度目の渡印で、バイクに足を踏まれ、足の小指骨折も。
上記の ”不運にもアシュタンガヨガ向きではない体質" に生まれてきた自分のことを
"悲劇のヒロイン” に仕立て上げてもいいし、
”不幸中の幸いの人"になることもできる。
どちらを選んでもいいのだから、私は後者の選択をしています。
先ほどの私のネガティブ体質に”不幸中の幸いにも" を足してみると、
こんなふうに、思考を変換することができる。
低血圧、動きがスロー→病気でくただの体質、持久力がある。
血液異常、ストレートネック、、、→誰もが持つ身体的特徴のひとつ
骨折多数→経験があるから、生徒さんにアドバイスできる。 etc....
"マイペースを維持すること"が継続の鍵
逆に、"アシュタンガヨガ向きな人" というのは
手足が長い、手足の指が長い&大きい、猫背、体力がある多動性タイプ。
私のように文化系でないことは確かです。
いろいろな生徒さんと家族のように付き合ってきて感じることは、
『体質は性格を作り、行動を作る』ということ。
私のようなタイプは、じっくりとゆっくりと静寂の中で練習するのを好み、
アーサナをもらうスピードも早くありません。
インドに来ても、すぐお腹を壊しますし、
帰国すると必ずや鬱傾向になります。
多動性のタイプは、体が強いので、回復も、飲み込みも早い、
それに、 "自分に夢中タイプ" が多いので、勉強熱心でアーサナもどんどん進む。
どんな環境でもすぐに順応して練習できる。
こちらのグループはインドに来ても活発に動き回る。
どちらが良いでも悪いでもないのです。
自分の心や体が、何を心地よいと感じるか、
マイペースを維持することは大切です。
多様性の時代。「いろんな人がいるよね」が認められる時代です。
人の考えに思い至らないことは多々あるし、
そう思っているはずと思っても、勘違いなこともある。
考えても分からないものは分からない。
世界中の人々が、細胞のように行き来している。
活発に動くものもあれば、ほとんど死んだようにじっとしているものもいる。
どちらの細胞も必要です。
自分も、たまに活動的になったり、休んだり、
限りある人生の時間の中で、ただ蠢いているだけ。
"マイペースを維持すること" とは、
自分のことをよく知っていること。
自分の価値判断基準を持っていること。
人の意見や、世間の概念に揺らぐことがあっても
自分の正義は素直に、人任せにず、自分で守り信じる こと。
その余白の部分に、きっと、人のために祈る豊かな時間を持つことができる。
いろいろあり得ないことが起こるこの頃、このようなことを感じながら
インドでの生活を送っています。
みなさんはいかがお過ごしですか?
一緒に練習再開できるまでもうしばらく、
自分と向き合いながらのセルフプラクティスを楽しんでもらえればと思います。
練習で感じたことなど、よかったら帰国したら聞かせてくださいね。
Send big hug ♡ Masami